2019年11月3日日曜日

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (3)過去の対応事例①

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (3)過去の対応事例①



 注意 


本記事における全ての内容は、全て管理人の経験と独断に基く内容です。
決して公式の見解では無い事をご了承の上ご確認頂く様お願い申し上げます。


過去の対応事例


私が過去対応してきた質問で、押さえておくべき内容を記載致します。
ここに書いた以外にも色々ありますが……。


Q1.
「餅カエル」の効果で「幽鬼うさぎ」の効果の発動を無効にした場合、その「幽鬼うさぎ」をセットできますか?
A1.
「幽鬼うさぎ」は発動した場所と処理時の場所が違う為、「餅カエル」の効果で破壊できておらず、セットできない。

基本中の基本ですが、

  • 発動した場所と処理時の場所が違う場合は破壊や除外できない
  • 『○○する。その後、~~』のテキストは前半が処理できなかった場合は後半も処理できない
と言う重要な 2 点が入った良い質問でした。



Q2.
「ウィッチクラフトマスター・ヴェール」の効果の処理後に特殊召喚されたモンスターの効果も無効になりますか?
A2.
無効にならない。

『○○までモンスターは』と言うテキストが行頭にある場合は後から出たカードにも適用されますが、『モンスターは○○まで』の様に先に適用対象が記載されている場合は後から出たカードには適用されません。
これも基本ですね。


Q3.
「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果は、「マドルチェ」モンスターがエクストラデッキに戻った場合も発動しますか?
A3.
『デッキに戻った』が発動条件なので発動しない。

『デッキに戻し』はエクストラデッキに戻しても処理が行えますが、『手札に戻し』はエクストラデッキに戻しても発動しないので、併せて覚えておくと良いです。


Q4.
チェーン1:「サブテラーの導師」
チェーン2:「無限泡影」対象導師
チェーン3:「無限泡影」と同じ縦列の「サブテラーの決戦」『●発動する効果は無効にされない』効果
の場合、処理はどうなりますか?
A4.
逆順処理で以下の通りとなる。
1:「サブテラーの決戦」を適用し、セットする。
2:「無限泡影」により「サブテラーの導師」の効果が無効になる。
更にそのターン「無限泡影」と同じ縦列の魔法・罠の効果は無効になるが、既に適用した「サブテラーの決戦」の効果は無効にならない。
3:「サブテラーの導師」のモンスター効果は無効になっているが、発動した効果は「サブテラーに決戦」により無効とならない為、通常通り処理を行う。

カードの処理の順番と「サブテラーの決戦」がセットされるタイミングを正しく把握しなければ理解できない良い問題でした。


Q5.
「インフェルノイド・ネヘモス」の効果を得ている「インフェルノイド・デカトロン」が自信をリリースし、それにチェーンして「墓穴の指名者」を発動した場合、処理はどうなりますか?
A5.
「墓穴の指名者」の無効範囲は『除外したモンスターと元々のカード名が同じモンスター』なので、「インフェルノイド・デカトロン」を除外した場合はカード名が異なっていても無効となる。
逆に、「インフェルノイド・ネヘモス」を除外しても「インフェルノイド・デカトロン」の効果は無効にならない。

「墓穴の指名者」のテキストを確認すればわかる内容ですが、過去の YCSJ で毎回質問されています。


Q6.
「妨げられた壊獣の眠り」で「超雷竜-サンダードラゴン」が破壊されなかった場合、「壊獣」モンスターの特殊召喚は行なえますか?
A6.
「妨げられた壊獣の眠り」の効果で1体でもモンスターを破壊していたなら特殊召喚を行い、1体も破壊できなかった場合は特殊召喚は行えない。

『全て~~し、』のテキストは、1 枚でもその処理を行えれば残りの処理を行います。


Q7.
「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する時、「SPYRAL RESORT」のエンドフェイズの処理はどうなりますか?
A7.
墓地のモンスターをデッキに戻すのは効果ではないので、「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する場合でも通常通り処理を行う。


Q8.
「センサー万別」が適用中に、自分のモンスターと同じ種族の相手モンスターのコントロールを得られますか?
Q8.
得られるが、即座に墓地に送られる。

過去の YCSJ で毎回質問されています。

センサー万別で抑えておきたい(よく聞かれる)点
・チェーンブロックの有無に関わらず、同時に複数体の同じ種族のモンスターを特殊召喚できる。
(既にその種族をコントロールしている場合を除く)
特殊召喚に成功した直後に1体になるよう墓地に送る。
(ペンデュラムモンスターはエクストラデッキに送られる)

・フィールドのモンスターを素材に同じ種族のモンスターを特殊召喚できない。

・自身をコストに他のモンスターを特殊召喚する場合、そのモンスター以外の種族のモンスターを特殊召喚できる状態のみ発動できる。
(「水晶機巧-ハリファイバー」はエクストラデッキに機械族以外のシンクロモンスターのチューナーが存在する場合のみ発動可能)
その効果処理時には、コストとしたモンスターと同じ種族のモンスターを特殊召喚できる。
(上記の例の場合、フォーミュラ・シンクロンを特殊召喚できる)

・コストでなく効果でフィールドを離れる場合も考え方は同じだが、儀式や融合等「特殊召喚するモンスターが決まる事で墓地に送る/リリースするカードが決定する特殊召喚」の場合はフィールドのモンスターと同じ種族のモンスターは特殊召喚できない。

・既に自分フィールド上に存在する種族のモンスターのコントロールを得る事はできる。
その場合、得たモンスターは即座に墓地に送られる。

・既に自分フィールド上に存在する種族と同じ種族のモンスターが戦闘でリバースした場合、墓地へ送られるのは「ダメージ計算後」。
ダメージ計算は行われるが、戦闘で破壊した扱いにはならない。
(モンスターの増減に関わるチェーンブロックを作らない効果は全てダメージ計算後で適用される)
(「彼岸」や「Sin」も同様だが、モンスター効果の場合は戦闘破壊が確定したタイミングで『破壊する』永続効果が適用されなくなるので、結果的に自身の効果では破壊されず戦闘で破壊される)

・除外されているモンスターをフィールドに戻す際、既に同じ種族のモンスターが存在している場合はフィールドを経由せず直接墓地に送られる。
(これに限らず、モンスターゾーンが埋まっている・「禁止令」で宣言されてい等フィールドに戻せない場合は直接墓地へ送られる)


Q9.
「トリックスター・ライトステージ」の対象になった罠カードをチェーンして発動し、それにチェーンして「レッド・リブート」が発動され、そのカードがセットされた場合、「トリックスター・ライトステージ」の対象のカードはエンドフェイズに墓地に送られますか?
A9.
「トリックスター・ライトステージ」の対象のカードが一度発動され、その後にセットされた場合は「トリックスター・ライトステージ」の効果の対象から外れる為、墓地へ送られない。


Q10.
「トラップトリック」の処理後に発動した罠カードの発動が無効になったターン、もう一度罠カードを発動できますか?
A10.
発動が無効になっているので可能。

魔法・罠カードは『カードの発動が無効になった場合』は発動回数にカウントされません。


Q11.
「インスペクト・ボーダー」と「オルフェゴール・ガラテア」のみがフィールドに存在している状態で「オルフェゴール・ディヴェル」の効果の発動が「神の警告」で無効になっているターン、「オルフェゴール・スケルツォン」の効果を発動できますか?
A11.
モンスターの効果の発動が無効になっている場合でも回数をカウントするので、発動不可。

モンスターの効果の場合はカウントします。


Q12.
「銀河戦士」の手札から特殊召喚する効果にチェーンして「おジャマトリオ」が発動され、モンスターゾーンに空きがなくなった場合、その「銀河戦士」はどうなりますか?
A12.
自身を手札から特殊召喚する効果の処理時に空きがない場合は、そのモンスターは墓地へ送られる。


Q13.
「サクリファイス・アニマ」の効果処理時にその「サクリファイス・アニマ」がフィールドを離れている場合、対象となったモンスターはどうなりますか?
A13.
そのモンスターは墓地へ送られる。(効果で墓地へ送られた扱いではない)


Q14.
自分の LP が 1000 で相手の LP が 1900 の状態で、自分フィールドに「トリックスター・ライトステージ」と「トリックスター・キャンディナ」が存在し、相手フィールドに「チキンレース」が存在しています。
この時、「トリックスター・キャンディナ」の直接攻撃を行った場合、「トリックスター・ライトステージ」でダメージを相手に与えられますか?
A14.
「トリックスター・キャンディナ」の戦闘ダメージ1800が与えられた時点で「チキンレース」の効果が適用されるので、「トリックスター・ライトステージ」でダメージは与えられずLPは100になる。

永続効果の適用順序の問題です。
『○○する。』『○○できない。』が同時に適用される場合は、『○○できない。』の方が結果として適用されます。


Q15.
「オルターガイスト・プロトコル」を対象に「オルターガイスト・マリオネッター」の効果を発動し、それにチェーンして相手が「エフェクト・ヴェーラー」の効果を発動しました。
この時、墓地のモンスターは特殊召喚されますか?
A15.
「オルターガイスト・プロトコル」がフィールドを離れた場合でも、その処理中の効果には『無効化されない』が適用されているので、墓地のモンスターは特殊召喚される。

処理の途中で効果が『無効』になる事はありません。
処理の途中でも影響するのは『適用できない』のテキストです。


Q16.
チェーン1:「サブテラーの導師」の手札に加える効果
チェーン2:「エフェクト・ヴェーラー」対象導師
チェーン3:「サブテラーの妖魔」の無効にする効果、対象「サブテラーの導師」
チェーン4:「無限泡影」対象「サブテラーの導師」
この時、導師の処理はどうなりますか?
A16.
「無限泡影」で効果が無効になった後、「サブテラーの妖魔」の効果で裏側守備表示となるので、「無限泡影」が適用されなくなる。
(「エフェクト・ヴェーラー」はそのまま「サブテラーの妖魔」で無効になる)
したがって、「サブテラーの導師」の効果は無効にならず、「サブテラー」を手札に加える。
※「サブテラーの導師」②の場合は両方を裏守備にできないので不発

効果が無効になったモンスターは、裏側守備表示になった場合のみ無効化の適用が終了します。
単にフィールドを離れただけ(例:「強制脱出装置」)だと、発動した効果は無効のままです。

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (2)リーダー編

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (2)リーダー編



 注意 


本記事における全ての内容は、全て管理人の経験と独断に基く内容です。
決して公式の見解では無い事をご了承の上ご確認頂く様お願い申し上げます。


この記事の目的


こちらの記事では、YCSJ でのジャッジ対応において、チームリーダーが押さえておくべきポイントを記載して参ります。

ジャッジリーダーも、基本的な動き方は「YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編」と変わりません。
しかし、意識する範囲が「担当のエリア」から「会場全体」に広がるので、注意の向け方と守備範囲が大きく変わります。

また、「チームメンバーの管理」と言うのもリーダーの役割にプラスされます。

これらのチームリーダーならではの部分を解説していきたいと思います。



チームリーダーの基本動作


YCSJ のジャッジチームのリーダーは、状況により「チームリーダーならではの動きをするシーン」が発生します。
これらの状況でどう動くべきかを記載していきます。
各項目については「YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編」と対比できる様にしているので、そちらも是非目を通して下さい。



イベントが始まる前に


この段階でリーダーは、下記の事を行っておくと、イベント中の対応が楽になります。
  1. メンバーの顔と名前を覚える
  2. 他のチームのリーダーの顔と名前を覚える
  3. メンバーの知識や経験を把握する
  4. メンバーと連絡先を交換する
1 については言わずもがなですが、イベント中は試合時間・試合後で解散と集合を繰り返します。
その際、全員揃っているか・誰が集まっていないかを把握するためにもメンバーの把握は必須です。

2 については、イベント中他チームと連携する場面が必ず出てきます。
情報の共有や、イベントが進行する事で担当エリアが重なった際のやり取り等、他チームとのコミュニケーションが発生した際の対応はリーダーの役目です。
この様な状況になった時、素早く情報を伝達する為にも他チームのリーダーについてもきちんと把握しておきましょう。

3 については、各メンバーの能力を理解しておく事で、イベント中のフォローを円滑に行える様になります。
知識や経験が少ないメンバーをフォローしたり、逆に仕事を任せられるメンバーに休憩等の不在時の指示を出したりで必要になるので、1 と合わせて必ず押さえておきましょう。
事前研修の場では自己紹介の時間があると思いますので、自分が知っておきたい情報を自己紹介の中に織り交ぜる事で、後続で自己紹介するメンバーもその話題を出しやすくなります。
インストラクターになってからの年数やジャッジ対応の経験、YCSJ でのスタッフ対応の有無をしっかりと共有し、リーダーとして各メンバーの状況を掴んで下さい。
今回初めてジャッジ対応を行うメンバーがいる場合には、「ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編」を読んで頂いても良いかと思います。
(手前味噌ではありますが、実際に私が初めてジャッジ対応を行うインストラクターに説明している事+αを余さず記載しております。)
幸いな事に、現在は各インストラクターの知識レベルは数値化して把握しやすくなっています。
テストの点数はセンシティブな内容なので大っぴらには言いにくい情報ですが、個別にヒアリングする等して個々人の知識量を意識し、イベント中のフォローの参考にしましょう。

4 の連絡先の交換については、主なメリットは以下の通りです。
  1. 当日朝の集合時の遅刻・欠席連絡として利用できる
  2. 昼食等で休憩中のメンバーへも情報共有が行える
連絡先の交換等は個人情報も含まれるので強制はしませんが、連絡手段があるのと無いのでは当日のコミュニケーションコストが違ってくるので、可能な限り交換しておく事が望ましいです。

また、もし可能であれば 3・4 のタイミングで英語が話せるメンバーがいるか確認しておいて下さい。
YCSJ にはそれなりの人数、日本語を母語としない参加者がいらっしゃいます。
言葉の壁によるトラブルもどうしても発生してしまいますが、その際に英語が話せるメンバーの存在を理解していれば落ち着いて対応できる筈です。
「チームに 1 人」とは言いませんが、もし自分のチームに英会話が可能なメンバーがいた場合には、他チームにも情報展開して、言語問題も素早く解決できる体制を目指すべきです。



試合時間中の基本


チームメンバーが担当エリアを見渡している時間、チームリーダーはエリア全体、もっと言えば「会場全体」を見回します。
ただ、最初は慣れないと思うので、まずは自分のチームメンバーをチェックする様に心掛けましょう。
即ち、自分のチームの各メンバーを順次見回し、質問の対応中であれば近くに移動して、すぐにサポートできる様にしておくと良いでしょう。
「イベントが始まる前に」でも記載しましたが、事前の自己紹介で各メンバーのジャッジ対応経験や知識レベル・自信の程を把握しておき、経験の浅いメンバーは意識しておくと尚良いかと思います。

特に知識・経験に自信のあるリーダーは、見回す対象を「自分のチームメンバー」から「会場全体のインストラクター」迄拡げましょう。
これは、カバー範囲を全体にするだけでなく、会場全体の状況の把握に繋がります。
YCSJ はスイスドローなので、エリアによって質問の量や内容に偏りがあります。
『今は下位卓で人が足りてないから、そちら側をカバーしよう。』『上位宅で難易度が高い質問が出てき始めたから、そちらにも意識を向けよう。』等の会場全体の事情を考えられるようになるとベストです。
会場全体を意識した結果、YCSJ OSAKA 2019 で私が対応したカード処理の質問の数は 15 件に及びますが、これは対応したインストラクターの中でも最多ではないかと思います。

YCSJ はダブルイリミネーションと言う性質上、ラウンドが進めば対戦に慣れたプレイヤーしか残らず、質問数は激減します。
しかし、裏を返せば質問が来た場合は「慣れたプレイヤーでも処理が判らない」と言う事であり、複雑な状況や微細な知識が求められる等、難易度も急上昇します。
現に、上記の 15 件の内 5 件程度は他のリーダーが回答できない質問を巻き取ったものでした。
(リーダーも手を焼く「5 件」と言う数は、過去全ての YCSJ で共通しています)
ラウンドが進んだ際には、リーダーが集まっている所にも駆け付けられると尚良いでしょう。

試合時間中のもう一つの役割としては、チームメンバーとの報・連・相の中心となる事です。
チームメンバーからの報告を受ける、チームメンバーに連絡事項を伝える、これらの仕事も常にこなしていきましょう。
チームメンバーへの連絡事項は、主に本部から降りてきた内容の伝達ですが、『席に戻らない人が増えたから、見つけたら座る様に注意して。』等の会場全体の状況を見て適宜指示出しをする事も大切です。
チームリーダー自身が行っても良い事も多いですが、リーダーはメンバー以上にリソースを空けておきたいので、任せられる事はどんどん頼んでいきましょう。



ジャッジとして呼ばれた時は


ジャッジリーダーの場合は、自分が一次対応する以上に、メンバーの対応を傍でサポートする事が大切です。
上記の通り、各ジャッジの動向に注意を払い、対応しているメンバーの近くで控え、その対応が適切か、回答内容は問題無いかは常に確認し、誤回答を防止に努めましょう。

もしもメンバーの対応に誤りがあり、代わりに対応した場合は、そのメンバーのケアも忘れず行いましょう。
『今のカード処理はこういうルールですよ。例えば「▽▽」なんかもそうですね。』『〇〇と言う言葉使いは良くないから、次から気を付けて下さい。』『誤回答しても責任は感じすぎないで下さいね。』等、負い目を感じているメンバーが引きずらずにジャッジ業務に戻れる様にするのもリーダーの役目と言えます。

中には、駆け付けたは良いものの、質問がカードの処理では無くヘッドジャッジが必要な場合もあります。
この時には「自分がそこにいるべきか」をしっかりと判断して下さい。
リーダーは知識レベルや経験の面で非常に重要な役割を担っています。
「そこに時間を割いた結果、他のカバーに行けなくなっても良いか」を常に天秤に掛け、時には『ヘッドジャッジを呼んで下さい。』だけ指示を出し、その場を離れて全体のカバーに戻る事も選択肢として持ちましょう。



試合時間の終了が近付いて来たら


未だ対戦が行われているテーブルとその数を把握しておきましょう。

また、場合によってはジャッジの数が過剰になるので、各メンバーに水分補給やお手洗いを促す等の体調管理にも気を使って下さい。



試合時間終了


対戦時間終了のアナウンスがあり、引き分けの処理が済んだら、対戦が一通り終了している事を見て回りましょう。
チームメンバーは全ての対戦が終わっていても、指示が無いとエリアを見回り続ける事もあるので、『もうこのエリアは終わったので、集合場所に移動しましょう。』等の声を掛けて移動を促して行きましょう。



試合間のインターバル ~ 次の試合開始


チームメンバー全員が集合場所に戻ってきたら、そのラウンド内でチームが受けた質問を共有しましょう。
その場で出た質問は全てメモしておくと、今後のジャッジ対応の助けになります。
当然ながらチームメンバー全員の顔と名前は把握し、誰が揃っていないかを管理するのもリーダーの役目です。

共有が終われば、水分補給やお手洗い等を適切に挟みましょう。
イベントが進行すると各メンバーにも疲労が出始めるので、上手く休憩を指示して下さい。
後半のラウンドでは会場も随分と狭くなるので、必要なメンバー数は常に意識しておくと良いでしょう。



イベントが終わった後は


イベント後の行動については、メンバーと変わりはありません。 リーダーとして感じた事を適切にフィードバックして下さい。


終わりに


以上で YCSJ のジャッジにおけるチームリーダーのポイントの説明を終了します。
チームリーダーはメンバー全体・会場全体を意識する為、忙しいポジションになりますが、これまでの YCSJ のジャッジリーダー経験で感じた点は極力説明しております。
是非全ての項目に目を通して頂き、YCSJ に留まらず今後のジャッジ対応全てにおいて皆様の活躍の一助となれば幸いです。



YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編



 注意 


本記事における全ての内容は、全て管理人の経験と独断に基く内容です。
決して公式の見解では無い事をご了承の上ご確認頂く様お願い申し上げます。


この記事の目的


こちらの記事では、YCSJ でのジャッジ対応において、チームメンバーが押さえておくべきポイントを記載して参ります。
当日のジャッジ対応については、最低限の指示は出ているかと思いますが、自主的に判断し、自発的に行動する事も強く求められます。

これらの思考と行動は、本来であれば各自がジャッジ経験を通して学び、蓄積されていくべきものである事は確かです。
しかしながら、YCSJ の様に多くのジャッジが必要となるイベントにおいて、そこで対応する全員が等しく十分な経験値を積んでいるという状況は現実的には無理な話でしょう。

その様な経験の少ないチームメンバーが、どの様に考え・動く事ができれば、チーム(リーダーと他のメンバー)、ひいてはイベント全体の助けになるのか、そして彼らのレベルアップに繋がるのかを、私の経験を基に説明致します。



ジャッジ対応時の基本動作


まずは、ジャッジ対応時の基本的な動きに関して説明致します。
今回対応される方の中には「ジャッジ対応が初めて」というインストラクターもいらっしゃるかと思います。
ある程度はチームの他の方からも聞く事になるかとは思いますが、ここでは私が普段そういった初対応するインストラクターに説明している内容をまとめておきます。



イベントが始まる前に


実際にイベントが始まる(=入場開始)迄に抑えておきたいポイントがあります。
それは「場所の把握」です。

おそらく、ジャッジ対応を行う上で、参加者から最も多い質問は場所・時間についての質問です。
  • ○○はどこに行けばよいか?
  • △△はいつから始まるか?
これらの質問を受けた際にスムーズに答えられる様、YCSJ では最低限以下の場所については説明できる準備が必要です。
(イベントによっては最寄りのお手洗いや喫煙所を訊かれる事もありますが、YCSJ では珍しい様に思います)
  1. ジャッジステーション(対戦結果の報告先)
  2. 次の集合時間の掲示場所
  3. インフォメーションエリア
  4. デュエルセットの受け取り場所
上記を踏まえた上で、『あちらにある○○に行って下さい。』『次の集合時間はあちらに掲示してあるので、それ迄に戻って来れば問題ございません。試合開始時に席にいない場合は、敗北扱いになってしまいますのでご注意下さい。』等の説明が行える様になると良いでしょう。
途中棄権(いわゆるドロップ)について尋ねられた際にも、『席にいないとどうなるか』を説明するに留めておくのがベターです。

その他、YCSJ に限った話ではありませんが、イベントのルールや規定は必ず目を通しておきましょう。
「参加者が知り得る情報は、全てジャッジも知っている」状態が望ましいです。



試合時間中の基本


ジャッジ対応の活動時間において、間違いなく最も長い時間を占めるのが「試合時間中、特にジャッジとして呼ばれていない時」です。
この時、私達ジャッジのやる事は会場の見回りであり、即ち「どこかでジャッジが必要になった時、素早く対応できる準備」です。
(極端な話、私はいつも『ジャッジって何するの?』と訊かれた時には『試合会場をウロウロする仕事だよ』と答えています。勿論冗談ですが)

YCSJ の様に広い会場でのジャッジ対応時には、通常は割り振られたエリアを担当して見回りを行う事になるでしょう。
(イベントが進行し、対戦エリアが狭くなってくるとこの限りではありません)

その時に抑えて欲しいポイントは以下の通りです。
  1. なるべく視野を広く持つ
  2. 他のメンバーの立ち位置を確認し、ムラが生まれない様な移動を心掛ける
  3. イベントの妨げとなる要素は素早く排除する
  4. 参加者が呼びやすい存在になる
  5. 腕組みをしない・後ろで手を組まない(「休め」のポーズはしない)
『特に大事なのは〇番です』って言いたかったのですが、どれも大事な事なので、もう少し細かく説明します。


まず 1 「なるべく視野を広く持つ」ですが、これはジャッジの基本中の基本です。
私達もプレイヤーですので、対戦が気になるのはわかりますが、一箇所に注意を向けるとジャッジを呼ぶ声に気付きにくくなるので控えましょう。
不正や遅延の疑い等、どうしても注視すべき対戦がある場合は、折を見てチーム内で情報を共有した上で張り付く様にすると、あなたが抜けた穴を他のメンバーがカバーしやすくなります。

敢えて意識を向ける場所があるとすれば、フィールドの状況よりも、対戦者同士の会話やカードテキストを確認する際の動きです。
慣れてくれば一定の精度で「ジャッジが呼ばれる気配」を察知し、先回りしてその付近へ移動できる様にもなります。

とは言え、YCSJ の様な広い会場ではそれは難しいので、一旦は「1 テーブルに集中しない」と言うポイントを押さえていれば大丈夫です。


続いて 2 「他のメンバーの立ち位置を確認し、ムラが生まれない様な移動を心掛ける」ですが、これについてもジャッジが呼ばれた際に素早く対応できる様にする為です。
例えば、自分が担当している隣のエリアでジャッジが呼ばれ、そこでメンバーが対応している際は、そのエリアのジャッジ密度は一時的に下がってしまいます。
その様な状況になった時は、手薄になった場所をカバーできる様に位置を調整する等、臨機応変に「チーム全体として」エリアに満遍なくジャッジが存在する様に意識すると良いでしょう。


続く 3 「イベントの妨げとなる要素は素早く排除する」については、最も抽象的なポイントですが、最も重要なポイントでもあります。
具体的に「イベントの妨げとなる要素」とは、以下の様な要素を指します。
  • しまわれていない椅子や、通路にはみ出した荷物等、「交通の邪魔」になる物
  • 対戦終了後に自席に戻らず立ったり歩き回ったりしている「視界の邪魔」になる人
これらは、どちらも「ジャッジが呼ばれた際に素早く対応する事」の妨げになります。
椅子に関しては移動しながらしまっていく、荷物については持ち主に「足元での管理をお願いします」と声を掛ける等、自発的に行動していきましょう。
※2019 年の YCSJ から、参加者の荷物は椅子の下で管理される施策も取られています。

特に自席に戻らない人は会場が広い YCSJ にとっては致命的であり、ジャッジのメンバー以上に全体を見渡す事を求められているチームリーダーからすると「視界を遮り、死角を生む存在」となってしまいます。
当然ながら、座った状態で手を挙げる=ジャッジを呼ぶ参加者よりも、立っている参加者の方が視界に占める面積が大きくなります。
ジャッジ側も多人数で見渡す事で、立っている参加者の陰にジャッジを呼ぶ参加者が隠れるリスクを減らせはしますが、その様な参加者を見掛けた時には積極的に注意していきましょう。
悪質な場合にはチームリーダーに相談すると良いでしょう。


4・5 については本質的には同じ「対応中の態度」になります。
ジャッジは出番が無い事が一番ですが(大会の理想は「ジャッジの必要が無い」事だと思っています)、それでも何か起きた際には「ジャッジを呼ばない」よりは「ジャッジを呼ぶ」状態にあるべきです。
その為のジャッジが、参加者にとって「呼び辛い」「呼びたくない」では本末転倒です。
常に呼びやすいジャッジでいて下さい。
イベントが進んでくると疲労がたまり、余裕がなくなってきますが、極力笑顔を心掛けると良いでしょう。

特に 5 「腕組みをしない・後ろで手を組まない」は無意識の内にやってしまう人も多いのですが、必ずやめましょう。
インストラクターとしては、と言うよりは人前に立つ存在としての常識です。


以上が、ジャッジ対応時の「呼ばれていない時」の基本です。
少し長くなってしまいましたが、次の項ではジャッジとして呼ばれた時の動きを説明致します。



ジャッジとして呼ばれた時は


おそらく多くの人が「ジャッジ」と聞いて思い浮かべる、「ジャッジとして呼ばれた時」について説明致します。
参加者がジャッジを呼び、問題を解決する迄の流れは、大きく分けて以下の様になります。
  1. 参加者に解決できない事象が発生し、ジャッジが呼ばれる
  2. ジャッジが駆けつける
  3. 参加者が状況を説明する
  4. ジャッジが回答を行う
  5. 状況が解決し、再びゲームが進行する
この流れのそれぞれで、ジャッジが意識すべきポイントを記載していきます。


1. 参加者に解決できない事象が発生し、ジャッジが呼ばれる
ジャッジが呼ばれている事に気付いた場合は、軽く手をあげましょう。
これは、参加者・他のジャッジ双方に「自分が対応に行きます」と言う事をアピールする為です。
YCSJ では会場が広いので難しいかもしれませんが、近くであれば『今伺います。』と一言参加者にアピールする事も大切です。
“ジャッジを呼んでいるのに誰も反応しない”と言うのは参加者の不満に繋がる大きなポイントなので、必ず避けましょう。


2. ジャッジが駆けつける
ジャッジを呼んだ参加者の元に辿り着いたら、『お待たせしました、どうなさいましたか?』等と発し、「これから状況を聞きます」と言う姿勢を見せましょう。
場合によっては自分が到着したのと反対に座る対戦相手の側に回らなければいけないかもしれません。
その場合でも一言伝えましょう。


3. 参加者が状況を説明する
参加者が今起きている問題を説明します。
場合によっては、参加者はそのターンやフェイズで起きた一連の状況を順に説明します。
言うなれば発生中の問題を「ストーリー」として説明します。(それ自体は正しい事です)
この時は一度自分の頭で整理し、「ストーリー」を「シチュエーション」に分解してから『つまり、今は○○という状況で△△となっている認識でよろしいですか?』と自分の言葉で“両方のプレイヤーに”確認を取りましょう。
質問には状況解決に必要の無い情報も多分に含まれています。
自分の理解の不明瞭な部分を 0 にする事は、誤回答・ミスジャッジを防ぐだけでなく、チームリーダやヘッドジャッジに状況説明する際にもスムーズにやり取りできる様になります。

また、このタイミングで必ず確認して欲しいポイントが 2 点あります。
それは、「質問されている事が今起きているのか、これから起きる事なのか」と「お互いにこれ以上チェーンは無いか」です。
『未だ起きていない事は回答できない』と言うのは基本ですが、いざジャッジ対応を行うと意外と確認できないものです。
状況を一通り把握したら落ち着いて、『これは既に発動済みですか?』『お互いにこれ以上チェーンはありませんか?』と確認しましょう。
『未だ発動していない処理についてはアドバイスになる可能性がございますので、お答えできません。』
『一度発動して頂き、実際の処理が行われるタイミングでご質問頂ければ回答致します。この時、発動が不適切なカードについては戻す様に指示します。』
等の「回答のテンプレート」を自分の中で用意しておくと、慌てずに対応できる筈です。


4. ジャッジが回答を行う
いよいよジャッジの本分を発揮する時です。
それがカードの処理についての質問であれば、上で把握した状況に適した回答を行いましょう。
回答の際、『ご質問の状況の場合には、○○なので△△になります。』と、根拠と結論を回答するとよりベターかと思います。
(例:”ダメージステップですので、この効果は発動できません。”、”対象のカードを破壊する処理が行えておりませんので、残りの処理も適用されません。”等々)

また、回答に自信が無ければ、近くのインストラクターやリーダーを呼びましょう。
リーダーを呼ぶ時は一度他のインストラクターに来て貰い、その方にリーダーを呼んで貰うと良いと思います。
(自分が離れてしまうと参加者が不安になったり、勝手にゲームを進行する可能性もあるので、誰か一人は付いている状態をキープしておきましょう)

ジャッジが不安そうに回答すると、参加者から不信感を買ってしまいます。
「自身がある内容は毅然とした態度で、自信が無い場合はすぐに他のジャッジに頼る」と言うのが鉄則です。

カード処理ではなく、トラブルやミス等の罰則が絡む可能性がある質問についても、上記の通りリーダーを呼べば問題ありません。
(罰則の適用を一元管理することで、累積状況等を正確に考慮できる為です)
その場合でも『案内は別のスタッフから差し上げますので、少々お待ち下さい。』等のテンプレートがあると便利です。


5. 状況が解決し、再びゲームが進行する
自分や他のジャッジの回答によってゲームの状態が正常に戻り、試合が再開する事を見届けましょう。
状況によっては、更に次の疑問を生む場合もありますので、少し見届け、問題無く対戦が進んでいれば良いと思います。

受けた質問は是非メモに残しておきましょう。
後述する事例共有だけでなく、インストラクター活動において必ずプラスになります。



試合時間の終了が近付いて来たら


試合終了時間が近付き、対戦を終了した卓が多くなってきた時に求められる動きがあります。

上でも一度書いている「出ている椅子をしまう」「席に戻っていない参加者に座る様に注意する」の他に、「テーブルに置いてある備品(ペン・メモ帳)の状態をチェックする」
「忘れ物が無いかテーブルや椅子の上と下を確認する」様にしましょう。
忘れ物を見つけた場合には、テーブル番号のメモと忘れ物本体を所定の場所に持って行きましょう。

また、未だ対戦が終わっていない卓に注意を払う事も忘れてはなりません。
ただし、その場合でもテーブルから一定の距離を保ち、対戦している参加者にプレッシャーを与えない様に注意して下さい。



試合時間終了


対戦時間終了のアナウンスがあったら、規定に従い引き分けとなったテーブルを回りましょう。
また、スコアシートを未だ提出していないテーブルがあれば速やかに提出する様に促しましょう。

対戦が一通り終了している事を見て回ったら、リーダーに『このエリアの対戦は全て終了しています。』と報告してあげましょう。
リーダーはエリア内の全ての対戦が終わっているか、最後まで注意を払い続けています。
逆にメンバー達がいつまでも見回りを続けていると、リーダーも気が抜けません。
自分の担当エリアの「全ての対戦の終了を確認する事」迄が各チームメンバーの責任です。
それが確認出来たら、おそらくチームの集合場所が決められていると思うので、速やかに移動しましょう。
この「対戦終了の確認と移動」ができるメンバーは、リーダーとして非常に助かります。



試合間のインターバル ~ 次の試合開始


チームメンバー全員が集合場所に戻ってきたら、そのラウンド内で自分が受けた質問を共有しましょう。
この「事例の共有」はジャッジ対応を長期的に行う事を考えた場合、絶対に必要な行動です。
これにより、「大会ではどんな質問が出るか」「自分や他のジャッジの回答が正しかったか」「次に同じ事が起きた時どう対応するか」がジャッジの中で「経験」として蓄積されていきます。
ジャッジ 1 人で対応できる質問には限りがありますが、チーム全体で対応した内容を共有していけば、遥かに早くレベルアップできるのです。
その場で出た質問は全てメモしておくと、今後のジャッジ対応の助けになります。

共有が終われば、水分補給やお手洗い等を適切に挟みましょう。
次の組み合わせ発表~移動・対戦の準備の時間は、(忘れ物の確認以外は)比較的ジャッジの役割は少ないので、うまく活用して下さい。
立ち仕事に慣れていない方も多いと思うので、決して無理も遠慮もせずしっかりと休息は入れましょう。
疲労により途中で駄目になるよりも、休んで元気に長く活躍してくれる方が確実に助かります。
リーダーが忙しいとそれらの指示も出して貰えない場合もありますが、自分で考えて積極的に行動していく能力こそがチームメンバーに求められると言っても過言では無いでしょう。
(休む時はリーダーに一言伝えてから休憩に入りましょう)



イベントが終わった後は


イベント終了後にも行って頂きたい事が 2 点あります。

1 つ目は、イベントを通じて自分やチームメンバー等が対応した質問の確認です。
不安があった質問は「回答の根拠となる様な情報は、Q&A の何処に記載されているか」をしっかりと確認し、今後同様の質問が来た際は素早く答えられる様にしておきましょう。

2 つ目は、イベントのフィードバックをする事です。
現場に立った身として、同イベントの更なる改善に向けて適切なフィードバックを行いましょう。
ポイントは、悪かった点や改善・要望点だけでなく、良かった点・(前回対応したインストラクターについては)改善されていた点も書く様に心掛けましょう。
フィードバックと言うと悪い点を指摘しがちですが、変えて欲しくない部分も正しく評価する方が、インストラクター・KONAMI 双方の為になります。
また、対応中には感じても、イベント中は何かと忙しく忘れてしまう事もあります。
自分が感じた事は、折を見て都度都度メモを残しておく事をオススメします。



終わりに


以上で YCSJ のジャッジにおけるチームメンバーのポイントの説明を終了します。
基本を説明しようとした結果かなり長くなってしまいましたが、私がこれまでの YCSJ を含めたジャッジ対応で学んだ点は極力詰め込んだつもりです。
是非全ての項目に目を通して頂き、YCSJ に留まらず今後のジャッジ対応全てにおいて皆様の活躍の一助となれば幸いです。



YCSJ ジャッジ対応ガイド

YCSJ ジャッジ対応ガイド



 注意 


本記事における全ての内容は、全て管理人の経験と独断に基く内容です。
決して公式の見解では無い事をご了承の上ご確認頂く様お願い申し上げます。


はじめに


お久しぶりです。管理人です。

2019 年 11 月 03 日に開催される「YCSJ」にてジャッジ対応をされる方々に向けて、私が過去 3 回の同大会でのジャッジ対応で得られた知見を共有致します。

本来であれば、この様な「遊戯王 OCG インストラクター(以下「インストラクター」)という肩書を利用した言動」「インストラクター活動への言及」は許されざる行為である事は、誰よりも承知しているつもりです。
しかしながら、現在のインストラクターが置かれている状況、そして「YCSJ」と言うイベントのジャッジに求められる能力を広く伝え、インストラクター全体のレベルアップを促す為に、今回筆を執る決意を固めました。

この記事に伴うあらゆる批判、𠮟責、その他のお言葉や処分の全てを受け入れる所存でございます。
(読む人が読めば、すぐに誰が書いたか分かる筈ですので……)

以下の内容は、執筆から時間も経過した事もあり、不要と判断しましたので掲載を終了させて頂きます。
この辺りの、記事を書くに至った理由とインストラクターの現状については、下記記事にてもう少し踏み込んで説明致します。
※こちらは本記事の主目的からは外れてしまうので、お付き合い頂かなくても一切問題ございません。

  1. この記事を執筆した理由と、インストラクターにおけるジャッジの現状について

代わりとして、前回の記事に対する皆さんの反応へのお礼と、YCSJ NAGOYA 2020 に向けて加筆した箇所をまとめたページを作成致しました。
既にご一読頂いている方におかれましては、こちらのページに目を通して頂ければと思います。
  1. YCSJ ジャッジガイド ― お礼と加筆箇所について



記事一覧


  1. YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (1)メンバー編
  2. YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (2)リーダー編
  3. YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (3)過去の対応事例①
  4. YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (4)過去の対応事例②




最後に


細々と続けて参りましたこちらのブログですが(かなり間は空いていましたが)、この一連のエントリーを以て最後の投稿とさせて頂ければと思います。
ルールを順守し、正しいルールを広める筈の「遊戯王 OCG インストラクター」がルールを違反する、と言う事はその存在意義に関わる事です。
誰よりも私自身がこの状況を許せないので、今回このブログを終了する事に致しました。
(少なくとも 2020 年 2 月の YCSJ 迄は閉鎖はしないつもりです)

勿論、「カードデータベースの更新情報を掲載する」と言う活動自体には、かなり少ないながらも一定の需要が存在する事は承知しております。
最近では、「雷神龍-サンダー・ドラゴン」の補足説明が告知無しに修正された結果、このブログでやっていた事を望む声が在った事を把握しています。
(当然ながら、このブログの存在は知らない方でしょうが……)

元々更新を辞めたのも、インストラクターと言う立場とこのブログの活動が反している為でした。
加えて、「ブログ」と言うメディア形態と「更新情報を周知する」と言う行動に限界を感じていた事、レイアウトのカスタマイズに使用していたテクノロジーの技術的な問題、それら全てを踏まえて、この投稿が丁度良い区切りになったのです。

次の舞台に向けての準備は続けているので、もし新たな環境でお会いする事があれば、その際は宜しくお願い致します。

最後になりますが、この様な自己満足にお付き合い頂き、心より感謝の意を表します。
本当にありがとうございました。