2019年11月3日日曜日

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (3)過去の対応事例①

YCSJ ジャッジ対応ガイド ― (3)過去の対応事例①



 注意 


本記事における全ての内容は、全て管理人の経験と独断に基く内容です。
決して公式の見解では無い事をご了承の上ご確認頂く様お願い申し上げます。


過去の対応事例


私が過去対応してきた質問で、押さえておくべき内容を記載致します。
ここに書いた以外にも色々ありますが……。


Q1.
「餅カエル」の効果で「幽鬼うさぎ」の効果の発動を無効にした場合、その「幽鬼うさぎ」をセットできますか?
A1.
「幽鬼うさぎ」は発動した場所と処理時の場所が違う為、「餅カエル」の効果で破壊できておらず、セットできない。

基本中の基本ですが、

  • 発動した場所と処理時の場所が違う場合は破壊や除外できない
  • 『○○する。その後、~~』のテキストは前半が処理できなかった場合は後半も処理できない
と言う重要な 2 点が入った良い質問でした。



Q2.
「ウィッチクラフトマスター・ヴェール」の効果の処理後に特殊召喚されたモンスターの効果も無効になりますか?
A2.
無効にならない。

『○○までモンスターは』と言うテキストが行頭にある場合は後から出たカードにも適用されますが、『モンスターは○○まで』の様に先に適用対象が記載されている場合は後から出たカードには適用されません。
これも基本ですね。


Q3.
「マドルチェ・プディンセス・ショコ・ア・ラ・モード」の効果は、「マドルチェ」モンスターがエクストラデッキに戻った場合も発動しますか?
A3.
『デッキに戻った』が発動条件なので発動しない。

『デッキに戻し』はエクストラデッキに戻しても処理が行えますが、『手札に戻し』はエクストラデッキに戻しても発動しないので、併せて覚えておくと良いです。


Q4.
チェーン1:「サブテラーの導師」
チェーン2:「無限泡影」対象導師
チェーン3:「無限泡影」と同じ縦列の「サブテラーの決戦」『●発動する効果は無効にされない』効果
の場合、処理はどうなりますか?
A4.
逆順処理で以下の通りとなる。
1:「サブテラーの決戦」を適用し、セットする。
2:「無限泡影」により「サブテラーの導師」の効果が無効になる。
更にそのターン「無限泡影」と同じ縦列の魔法・罠の効果は無効になるが、既に適用した「サブテラーの決戦」の効果は無効にならない。
3:「サブテラーの導師」のモンスター効果は無効になっているが、発動した効果は「サブテラーに決戦」により無効とならない為、通常通り処理を行う。

カードの処理の順番と「サブテラーの決戦」がセットされるタイミングを正しく把握しなければ理解できない良い問題でした。


Q5.
「インフェルノイド・ネヘモス」の効果を得ている「インフェルノイド・デカトロン」が自信をリリースし、それにチェーンして「墓穴の指名者」を発動した場合、処理はどうなりますか?
A5.
「墓穴の指名者」の無効範囲は『除外したモンスターと元々のカード名が同じモンスター』なので、「インフェルノイド・デカトロン」を除外した場合はカード名が異なっていても無効となる。
逆に、「インフェルノイド・ネヘモス」を除外しても「インフェルノイド・デカトロン」の効果は無効にならない。

「墓穴の指名者」のテキストを確認すればわかる内容ですが、過去の YCSJ で毎回質問されています。


Q6.
「妨げられた壊獣の眠り」で「超雷竜-サンダードラゴン」が破壊されなかった場合、「壊獣」モンスターの特殊召喚は行なえますか?
A6.
「妨げられた壊獣の眠り」の効果で1体でもモンスターを破壊していたなら特殊召喚を行い、1体も破壊できなかった場合は特殊召喚は行えない。

『全て~~し、』のテキストは、1 枚でもその処理を行えれば残りの処理を行います。


Q7.
「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する時、「SPYRAL RESORT」のエンドフェイズの処理はどうなりますか?
A7.
墓地のモンスターをデッキに戻すのは効果ではないので、「王家の眠る谷ネクロバレー」が存在する場合でも通常通り処理を行う。


Q8.
「センサー万別」が適用中に、自分のモンスターと同じ種族の相手モンスターのコントロールを得られますか?
Q8.
得られるが、即座に墓地に送られる。

過去の YCSJ で毎回質問されています。

センサー万別で抑えておきたい(よく聞かれる)点
・チェーンブロックの有無に関わらず、同時に複数体の同じ種族のモンスターを特殊召喚できる。
(既にその種族をコントロールしている場合を除く)
特殊召喚に成功した直後に1体になるよう墓地に送る。
(ペンデュラムモンスターはエクストラデッキに送られる)

・フィールドのモンスターを素材に同じ種族のモンスターを特殊召喚できない。

・自身をコストに他のモンスターを特殊召喚する場合、そのモンスター以外の種族のモンスターを特殊召喚できる状態のみ発動できる。
(「水晶機巧-ハリファイバー」はエクストラデッキに機械族以外のシンクロモンスターのチューナーが存在する場合のみ発動可能)
その効果処理時には、コストとしたモンスターと同じ種族のモンスターを特殊召喚できる。
(上記の例の場合、フォーミュラ・シンクロンを特殊召喚できる)

・コストでなく効果でフィールドを離れる場合も考え方は同じだが、儀式や融合等「特殊召喚するモンスターが決まる事で墓地に送る/リリースするカードが決定する特殊召喚」の場合はフィールドのモンスターと同じ種族のモンスターは特殊召喚できない。

・既に自分フィールド上に存在する種族のモンスターのコントロールを得る事はできる。
その場合、得たモンスターは即座に墓地に送られる。

・既に自分フィールド上に存在する種族と同じ種族のモンスターが戦闘でリバースした場合、墓地へ送られるのは「ダメージ計算後」。
ダメージ計算は行われるが、戦闘で破壊した扱いにはならない。
(モンスターの増減に関わるチェーンブロックを作らない効果は全てダメージ計算後で適用される)
(「彼岸」や「Sin」も同様だが、モンスター効果の場合は戦闘破壊が確定したタイミングで『破壊する』永続効果が適用されなくなるので、結果的に自身の効果では破壊されず戦闘で破壊される)

・除外されているモンスターをフィールドに戻す際、既に同じ種族のモンスターが存在している場合はフィールドを経由せず直接墓地に送られる。
(これに限らず、モンスターゾーンが埋まっている・「禁止令」で宣言されてい等フィールドに戻せない場合は直接墓地へ送られる)


Q9.
「トリックスター・ライトステージ」の対象になった罠カードをチェーンして発動し、それにチェーンして「レッド・リブート」が発動され、そのカードがセットされた場合、「トリックスター・ライトステージ」の対象のカードはエンドフェイズに墓地に送られますか?
A9.
「トリックスター・ライトステージ」の対象のカードが一度発動され、その後にセットされた場合は「トリックスター・ライトステージ」の効果の対象から外れる為、墓地へ送られない。


Q10.
「トラップトリック」の処理後に発動した罠カードの発動が無効になったターン、もう一度罠カードを発動できますか?
A10.
発動が無効になっているので可能。

魔法・罠カードは『カードの発動が無効になった場合』は発動回数にカウントされません。


Q11.
「インスペクト・ボーダー」と「オルフェゴール・ガラテア」のみがフィールドに存在している状態で「オルフェゴール・ディヴェル」の効果の発動が「神の警告」で無効になっているターン、「オルフェゴール・スケルツォン」の効果を発動できますか?
A11.
モンスターの効果の発動が無効になっている場合でも回数をカウントするので、発動不可。

モンスターの効果の場合はカウントします。


Q12.
「銀河戦士」の手札から特殊召喚する効果にチェーンして「おジャマトリオ」が発動され、モンスターゾーンに空きがなくなった場合、その「銀河戦士」はどうなりますか?
A12.
自身を手札から特殊召喚する効果の処理時に空きがない場合は、そのモンスターは墓地へ送られる。


Q13.
「サクリファイス・アニマ」の効果処理時にその「サクリファイス・アニマ」がフィールドを離れている場合、対象となったモンスターはどうなりますか?
A13.
そのモンスターは墓地へ送られる。(効果で墓地へ送られた扱いではない)


Q14.
自分の LP が 1000 で相手の LP が 1900 の状態で、自分フィールドに「トリックスター・ライトステージ」と「トリックスター・キャンディナ」が存在し、相手フィールドに「チキンレース」が存在しています。
この時、「トリックスター・キャンディナ」の直接攻撃を行った場合、「トリックスター・ライトステージ」でダメージを相手に与えられますか?
A14.
「トリックスター・キャンディナ」の戦闘ダメージ1800が与えられた時点で「チキンレース」の効果が適用されるので、「トリックスター・ライトステージ」でダメージは与えられずLPは100になる。

永続効果の適用順序の問題です。
『○○する。』『○○できない。』が同時に適用される場合は、『○○できない。』の方が結果として適用されます。


Q15.
「オルターガイスト・プロトコル」を対象に「オルターガイスト・マリオネッター」の効果を発動し、それにチェーンして相手が「エフェクト・ヴェーラー」の効果を発動しました。
この時、墓地のモンスターは特殊召喚されますか?
A15.
「オルターガイスト・プロトコル」がフィールドを離れた場合でも、その処理中の効果には『無効化されない』が適用されているので、墓地のモンスターは特殊召喚される。

処理の途中で効果が『無効』になる事はありません。
処理の途中でも影響するのは『適用できない』のテキストです。


Q16.
チェーン1:「サブテラーの導師」の手札に加える効果
チェーン2:「エフェクト・ヴェーラー」対象導師
チェーン3:「サブテラーの妖魔」の無効にする効果、対象「サブテラーの導師」
チェーン4:「無限泡影」対象「サブテラーの導師」
この時、導師の処理はどうなりますか?
A16.
「無限泡影」で効果が無効になった後、「サブテラーの妖魔」の効果で裏側守備表示となるので、「無限泡影」が適用されなくなる。
(「エフェクト・ヴェーラー」はそのまま「サブテラーの妖魔」で無効になる)
したがって、「サブテラーの導師」の効果は無効にならず、「サブテラー」を手札に加える。
※「サブテラーの導師」②の場合は両方を裏守備にできないので不発

効果が無効になったモンスターは、裏側守備表示になった場合のみ無効化の適用が終了します。
単にフィールドを離れただけ(例:「強制脱出装置」)だと、発動した効果は無効のままです。

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