2015年10月8日木曜日

2015.10.08 Q&A更新情報 (15件)

2015.10.08 カードデータベースQ&A更新情報 8,601 ~ 8,615件目
《精霊の鏡》、【帝王】、《連鎖除外》等

       話題のカード

    4件

  1. 連撃の帝王帝王の烈旋進撃の帝王帝王の溶撃帝王の凍志
    6件

  2.   その他裁定情報
    5件

雑感

 今回追加されたQ&Aは(《連鎖除外》も含めるならば)15件中実に12件が【帝王】、或いはその対策として注目されているカードに関する質問となっています。
 また、先週のQ&Aに引き続き、《幻影騎士団シャドーベイル》や《真源の帝王》に代表される「墓地からモンスターカード扱いとして特殊召喚される罠カード」、永続(的)効果が同時に適用される場合の処理方法、《邪帝ガイウス》《怨邪帝ガイウス》のダメージに関連する質問も見られます。

 追記では《精霊の鏡》の解説を行います。 


《精霊の鏡》
通常罠
プレイヤー1人を対象とする魔法の効果を別のプレイヤーに移し替える。

 遡る事14年前の2001年5月に週刊少年ジャンプ誌上で実施された応募者全員サービス「LIMITED EDITION 3」で登場して以来、一度の再録も無いまま《汎神の帝王》対策として急激に注目度が上昇したこのカード。
しかしながら、「プレイヤー1人を対象とする魔法の効果」が具体的にどのような効果を指すのか馴染みの無い方もおられるかと思います。
この問題は、そもそも遊戯王OCGに於いて「プレイヤーを対象とする」カードは『自分は』『相手は』と最初から対象が指定されており、プレイヤー側が意識する場面は殆ど存在しない事から来ていると考えられます。
具体的な事例の説明は遊戯王カードWikiに譲りますが、《精霊の鏡》を使用する際に知っておくべき事を最低限まとめておきます。

 「プレイヤー1人を対象とする効果」について
  • 片方のプレイヤーの手札のみに影響を与えるもの(ドロー、手札破壊等)
    墓地にも効果が及ぶ《貪欲な壺》や、フィールドのモンスターに効果が及ぶ《天空の宝札》、お互いのプレイヤーが処理をする《手札抹殺》には発動できません。
    参考:「天空の宝札」の発動に対して、「精霊の鏡」を発動する事はできますか?
    また、デッキを直接参照する《増援》や《テラ・フォーミング》等に対しても発動できない一方、上からめくるだけの《強欲で謙虚な壺》に対しては発動可能です。
  • 片方のプレイヤーのライフポイントを変動させるもの(ライフ回復、ダメージ等)
    回復とドローが別々のプレイヤーとなる《成金ゴブリン》や、お互いにダメージを与える《火炎地獄》に対しては発動できません。
  • その他プレイヤー一人に効果を及ぼすカード
    《痛み分け》→『“相手は”モンスター1体をリリースしなければならない。』
    《大寒気》 →『このターン、“自分は”魔法・罠カードの効果の使用及び発動・セットはできない。』
「効果を別のプレイヤーに移し替える」について
  • 必ず他のプレイヤーへ移し替える
    「別の」と在る為、本来の対象となるプレイヤー以外のプレイヤーに効果を移し替えなければなりません。
    ※原作の様に《精霊の鏡》を発動するものの、結局効果を移し替えずに……と言う訳にはいきません。
  • 移し替えるのは「効果」のみ
    移し替えられるカードを発動したプレイヤーの情報や、発動に伴う制約等効果以外の処理が移る事はありません。
    その為、相手の発動した《天使の施し》の効果を自分に移し替えた場合、「相手の効果によってカードをドロー」し「相手の効果によって手札を墓地に捨てる」事になります。

 ざっとこんなところでしょうか。
これらの点も踏まえて改めてカードデータベースを確認してみると理解がより深まるかと思います。


 余談ですが、「プレイヤーを対象に取る事」についてMagic: The Gatheringの公式サイトに、異論弁論という形で以下のコラムが存在しています。

 ・異論弁論:対象を取る「カードを引く」こと Mark Rosewater
 ・異論弁論:対象を取る「カードを引く」こと Zac Hill

他のカードゲームの記事ではありますが、「ゲームデザイン」と言う観点で賛成・反対両者の意見に触れる事ができる良質な記事となっておりますので、お時間が在る時に是非読んでみて下さい。

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