2015年10月1日木曜日

2015.10.01 Q&A更新情報 (15件)

2015.10.01 カードデータベースQ&A更新情報
《轟雷帝ザボルグ》《怨邪帝ガイウス》、《真源の帝王》、永続効果

       話題のカード

    4件

  1. 3件

  2. アドバンス召喚
    2件

  3. 永続効果の適用
    2件

  4.   その他裁定情報
    5件

雑感

 《轟雷帝ザボルグ》と《怨邪帝ガイウス》に加え、《真源の帝王》(《幻影騎士団シャドーベイル》)やアドバンス召喚に関連する質問と【帝王】デッキに関するQ&A多く追加されました。
 また、《魔サイの戦士》と「彼岸」モンスターに端を発す「複数の永続(的)効果が同時に適用される場合の処理の兼ね合い」とも言うべき内容も更新されました。
 
 追記では、この中で気になったものを幾つか取り上げたいと思います。
 


 本記事に於けるQ&A2、3には《轟雷帝ザボルグ》《怨邪帝ガイウス》の対象としてモンスターカード扱いの罠カードを指定した場合の処理についての質問を載せています。

2.「轟雷帝ザボルグ」の効果によって、モンスターカード扱いの「深淵のスタングレイ」を対象とした場合、処理はどうなりますか?
Question
自分がアドバンス召喚した「轟雷帝ザボルグ」の
『①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのモンスター1体を対象として発動する。
そのモンスターを破壊する。
破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを選んで墓地へ送る。
このカードが光属性モンスターをリリースしてアドバンス召喚に成功した場合、その時の効果に以下の効果を加える。
●墓地へ送る相手のカードは自分が選ぶ』
効果の対象として、相手のモンスターゾーンにモンスターカード扱いとして存在する「深淵のスタングレイ」を選択しました。

この場合、「轟雷帝ザボルグ」の処理はどうなりますか?
Answer
質問の状況の場合、「轟雷帝ザボルグ」の効果によって破壊された「深淵のスタングレイ」は、光属性・レベル5のモンスターとして扱われています。

したがって、この場合には、『破壊したモンスターが光属性だった場合、その元々のレベルまたはランクの数だけ、お互いはそれぞれ自分のエクストラデッキからカードを選んで墓地へ送る』処理は適用され、お互いのエクストラデッキから5枚のカードを墓地へ送る事になります。

3.「怨邪帝ガイウス」の効果によって、モンスターカード扱いの「死霊ゾーマ」を対象とした場合、処理はどうなりますか?
Question
自分がアドバンス召喚した「怨邪帝ガイウス」の
『①:このカードがアドバンス召喚に成功した場合、フィールドのカード1枚を対象として発動する。
そのカードを除外し、相手に1000ダメージを与える。
除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、そのコントローラーの手札・デッキ・エクストラデッキ・墓地から同名カードを全て除外する』
効果の対象として、相手のモンスターゾーンにモンスターカード扱いとして存在する「死霊ゾーマ」を選択しました。 この場合、「怨邪帝ガイウス」の処理はどうなりますか?
Answer
質問の状況の場合、「怨邪帝ガイウス」の効果の対象となった「死霊ゾーマ」は除外され、相手に1000ダメージを与える処理は適用されますが、除外された「死霊ゾーマ」は罠カードであり、闇属性のモンスターカードではありません。

したがって、この場合には、『除外したカードが闇属性モンスターカードだった場合、そのコントローラーの手札・デッキ・エクストラデッキ・墓地から同名カードを全て除外する』処理は適用されません。
一見似た様な質問ですが、それぞれのモンスターカード扱いの罠カードの情報を参照する場所によって、その処理は正反対とも言える結果となっています。
ルールに詳しいユーザーや勘の良い方ならお気付きかもしれませんが、「破壊した」は“「元々の」と表記されていない限り”、フィールドでの情報を参照します。
一方で「除外した」効果に関しては“除外された場所(※)”での情報を参照して処理を行います。
※正式な名称はなく、「除外ゾーン」等はあくまでもユーザー間の俗称です

同様に処理によって参照場所が異なるテキストには「リリースした」「墓地へ送った」等が存在しています。

 一応、何故この様な使い分けをしているのか説明を付しますが、メーカーの解説ならいざ知らず、あくまでも一ユーザーの考え方に過ぎない事は留意しておいて下さい。
「処理事由の言語化」は理解の助けや説明の補完になる可能性はありますが、結局は発信者の想像──“それっぽい妄想によるこじつけ”である点はくれぐれもご理解願います。

 さて、仰々しく注意書きを述べましたが解説する内容自体はシンプルですので、ここで一度フィールドから「破壊した」「除外した」「リリースした」「墓地へ送った」際の4種の参照情報をまとめておきましょう。
  • フィールドでの情報を参照するもの …… 「破壊した」、「リリースした」
  • フィールド外での元々の数値を参照するもの …… 「墓地へ送った」、「除外した」
改めて文章に起こすとわかりやすいですが、「破壊」「リリース」と言った“モンスターをフィールドから離す行為自体”を表すテキストに関しては、フィールド上での行動の処理である為かフィールド上での情報を参照しています。
それに対し、「墓地へ送った」「除外した」と言うテキストでは、フィールドから離れ“指定の領域に移動した事実”が重視される為か、自身に掛かる効果を計算しない元々の情報を参照する様です。
今後、墓地や除外されたカードに干渉する効果が出る可能性もありますが……。
(裏側守備表示のモンスターと《轟雷帝ザボルグ》の処理に関しては別の記事を参照して貰う予定です)

 くどいようですが、これらの説明は「カードやルールの処理・テキストを、尤もらしく聞こえる自然言語に置き換えたもの」である事だけご理解下さい。


 また、《幻影騎士団シャドーベイル》や【帝王】デッキでもお馴染みの《真源の帝王》の様な「墓地からモンスターカード扱いとして特殊召喚される罠カード」に関する裁定も見逃せません。
本記事No.5~No.7はいずれもこれらの罠カードが“墓地のモンスターを特殊召喚する行為なのか”が問題となっています。

5.「王宮の牢獄」の適用中に、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果を発動できますか?
Question
魔法&罠ゾーンに表側表示の「王宮の牢獄」が存在する場合、相手モンスターの直接攻撃宣言時に、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の、
『②:このカードが墓地に存在する場合、相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードは通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される』
効果を発動する事はできますか?
Answer
墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」は罠カードです。

「王宮の牢獄」の『このカードがフィールド上に存在する限り、お互いのプレイヤーは墓地のモンスターを特殊召喚できない』効果が適用されている場合でも、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果を発動する事はできます。
(その効果処理によって、特殊召喚された「幻影騎士団シャドーベイル」は通常モンスター扱いとなります。)

6.「エルシャドール・アノマリリス」の効果適用中に、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果を発動できますか?
Question
相手の「エルシャドール・アノマリリス」の直接攻撃宣言時に、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の
『②:このカードが墓地に存在する場合、相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードは通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される』
効果を発動する事はできますか?
Answer
墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」は罠カードです。

「エルシャドール・アノマリリス」の
『①:このカードがモンスターゾーンに存在する限り、お互いに魔法・罠カードの効果で手札・墓地からモンスターを特殊召喚できない』
効果が適用されている場合でも、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果を発動する事はできます。
(その効果処理によって、特殊召喚された「幻影騎士団シャドーベイル」は通常モンスター扱いとなります。)

7.墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果で特殊召喚が行われた時、「生還の宝札」の効果によってドローできますか?
Question
自分の魔法&罠ゾーンに「生還の宝札」が表側表示で存在しています。

相手モンスターの直接攻撃宣言時に、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の
『②:このカードが墓地に存在する場合、相手の直接攻撃宣言時に発動できる。
このカードは通常モンスター(戦士族・闇・星4・攻0/守300)となり、モンスターゾーンに守備表示で特殊召喚する(罠カードとしては扱わない)。
この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドから離れた場合に除外される』
効果が発動し、特殊召喚が行われた場合、自分は「生還の宝札」の
『自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時、自分のデッキからカードを1枚ドローする事ができる』
効果によってドローする事はできますか?
Answer
墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」は罠カードです。

「生還の宝札」の効果は、『自分の墓地に存在するモンスターが特殊召喚に成功した時』に発動する事ができる効果となりますので、墓地の「幻影騎士団シャドーベイル」の効果が適用され、その効果処理によって通常モンスター扱いとして「幻影騎士団シャドーベイル」が特殊召喚されたとしても、「生還の宝札」の効果を発動する事はできません。
これら3つのQ&Aに共通する裁定として、どうやら「墓地の罠カードを特殊召喚し、特殊召喚が成功したら通常モンスター扱いとする」効果の様ですね。
アニメでは度々登場するものの、頑なにOCG化を否定されてきた「モンスターカード扱いの魔法カード」も実現した際には同様の裁定になるかもしれません。

 その他にもアドバンス召喚と裏側守備表示に関する質問も更新されています。

8.アドバンス召喚された後、一度裏側守備表示になり、表側表示に戻っている「凍氷帝メビウス」が存在する場合、「オーバーウェルム」を発動できますか?
Question
アドバンス召喚された自分の「凍氷帝メビウス」が相手の「月読命」の効果によって裏側守備表示になっています。

次の自分のターンに、その「凍氷帝メビウス」を反転召喚した際に、相手が「奈落の落とし穴」を発動しました。
この場合、自分はチェーンして「オーバーウェルム」を発動する事はできますか?
Answer
質問の状況の場合、『自分フィールド上にレベル7以上のアドバンス召喚したモンスターが表側表示で存在する』状態となりますので、相手の「奈落の落とし穴」の発動にチェーンして、自分は「オーバーウェルム」を発動する事ができます。
同じく自分フィールド上にアドバンス召喚したモンスターを要求する《真帝王領域》の『①:自分のエクストラデッキにカードが存在せず、自分フィールドにのみアドバンス召喚したモンスターが存在する場合、相手はエクストラデッキからモンスターを特殊召喚できない。』と、制限カードから緩和された《月の書》の兼ね合いは実際のデュエルシーンでも目にする機会があるので正しくルールを把握しておくべき内容です。

 その他のQ&Aの中では、No.12の《紅蓮の炎壁》に関する質問も知っておくと良いでしょう。
《紅蓮の炎壁》
速攻魔法
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターを任意の枚数ゲームから除外して発動できる。
このカードを発動するために除外したモンスターの数だけ自分フィールド上に「ラヴァルトークン」(炎族・炎・星1・攻/守0)を守備表示で特殊召喚する。

12.「紅蓮の炎壁」の効果処理時に自分のモンスターゾーンの空きが足りなくなった場合、処理はどうなりますか?
Question
自分の墓地の「ラヴァル」と名のついたモンスターを3体除外して、自分が「紅蓮の炎壁」を発動しました。

その発動にチェーンして、相手が「おジャマトリオ」を発動し、自分のモンスターゾーンの空きが2つになった場合、処理はどうなりますか?
Answer
質問の状況の場合、「紅蓮の炎壁」は、発動する際にコストとして3体のモンスターを除外していますので、「ラヴァルトークン」3体を特殊召喚する効果として発動しています。

したがって、質問の状況のように、その効果処理時にモンスターゾーンの空きが2つしかない場合には、3体の「ラヴァルトークン」を特殊召喚する事ができませんので、「紅蓮の炎壁」の効果処理は適用されません。
(「ラヴァルトークン」は1体も特殊召喚されません。)
基本的に複数のモンスターを同時に特殊召喚する場合、その特殊召喚を行う処理に「だけ」や「そのモンスター2体を特殊召喚する」等の指定があると適正な数の特殊召喚が行えない状況下では不発となってしまいます。
(一体も特殊召喚されません)
一方で、「そのモンスターを特殊召喚する」等直接数が指定されていないカードに関しては、モンスターゾーンの空きが少なくなった場合は発動したプレイヤーが実際に特殊召喚するモンスターを選んで特殊召喚を行います。
(対象が不適切になった場合も、残ったモンスターを特殊召喚します)

 今回はこの辺りでお終いにしようかと思います。
もしかしたら永続効果に関する説明をするかもしれません……。

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